自律神経の乱れからくる様々な不調

多くの疾病や心身の不調は、自律神経バランスの乱れからくる血行障害、免疫低下や過剰反応によるものとの理由から、概ねの症状に、これを整えるための方法を取り入れています。

自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられており、内臓の働きや血液循環など、生命を維持させるための機能を司っています。これらは正反対の役割を担っていて、二つがシーソーのようにバランスを取りながら、呼吸、血流、血圧、心拍、発汗、体温、消化、排泄、免疫等の機能を自動的に休むことなくコントロールしています。ですが、このバランスが過度のストレスや生活習慣の乱れなどで、一方の働きが強まったり弱まったり偏りすぎてしまうと、私達の心身には様々な不調が現れます。めまい、倦怠感、頭痛、不眠、動悸、食欲不振、耳鳴り、精神不安、その他症状は数多くありますが、つらい体調不良はありながら検査しても器質的な異常はみとめられないもの、このような不定愁訴はご存じのとおり自律神経失調症と呼ばれています。

これらの症状に、鍼灸、指圧マッサージはとても有効です。当院の鍼灸治療では、初回の問診で症状について詳しくお話を伺い、その方に合わせた施術法を決めてまいります。出ている症状に対しての治療、東洋医学的に診た身体全体のバランスを整えていく治療を合わせて行っていきます。これにより、おのずと症状が軽くなったり消えていったりと、良い変化を感じていただけることでしょう。

また、この自律神経の偏りが極端であったりそれが慢性化したものになると、深刻な病気へつながることも多いとも言われ、免疫に大きく関わる器官であるのが理由のひとつと思われます。こういう場合で発症してしまった疾病に対しても、鍼灸の作用でそのバランスを整えて血流が改善されると、本来の免疫機能が再び活性化しはじめ、この状態が続くことで症状によっては病気の治癒も可能になってきます。これが自然治癒力です。

いずれにしても、自律神経を整えることは、病気予防をはじめ不調や病の改善、健康を維持するためにとても重要なことに間違いはありません。